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2009年 11月 HOME

 11月の目標・・・翻訳をする
1日


















 inaugural speech
 鳩山首相の就任演説を訳した。情緒的な表現が多く、文脈を判断して、言外に意図されている言葉を補って訳さなければならないところが難しい。
 1 「居場所と出番のある社会」
  a society where people should be accepted as a member of the community and should have a chance to voice their opinions
 2 「税金の使途をコンクリートから人へ変える。」
  tax money should be used for protecting people's lives, not for public work projects
 3 「経済合理性に偏った評価軸」から、「人間のための経済へ」
  modify the social criterion of value seeking for economic efficiency into the economy system persuing people's welfare

 英字新聞では次のように訳されていた。
 1 a society in which everyone has a place to share his or her concerns with others while also having roles to play in working for the country
 2 ensure more taxpayer's money is used to finance projects closely related to people's lives, not to build concrete structure under large-scale public works projects
 3 a shift away from a value system he said attaches too much importance to economic rationality toward an economic system that puts priority on people's lives
2日








 翻訳指南
 今読んでいる翻訳のテキストに、次のような和訳問題が載っている。
 The best-known cricket players in that country from the early 1900's were Johnson, who had been often called successor to Thomas, and Farrell.
 どうだろう。知らない単語もないし、構文も単純だ。punctuationが決め手となる。それでは、もうひとつ。
 Hippocrates separated religion from healing, and recognized the role of diet, living conditions, and climate in illness.
 ポイントは、roleの前にだけ付いているtheだ。典型的な誤訳は、「…食事の役割と生活の環境と病気における気候…」。
 他にもいろいろと面白い問題があるが、これ以上は著作権に触れるからやめておく。ウィンのレッスン使いたい。
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 翻訳家VS通訳家(?)
 翻訳者に比べて通訳者の社会的評価はあまり高くないことについて、あるメールマガジンに次の英文が紹介されていた。この分析が正しいかどうかは分からないが、一理あるかもしれない。(うまくないが、私の訳も付けておく)
 “Very high values are assigned to many translated texts by the recipient culture, and translation has a very long physical life and be studied in depth by many readers. By contrast, the product of interpreting was a speech which physically fades away seconds after it is uttered and could only reach a very small audience gathered on the relevant site at the relevant moment.”
 「ある言語に翻訳された文章は、その言語が使われている社会でかなり高い評価が与えられる。しかも翻訳されたものは後世にまで残るため、多くの読者によって深く研究もされる。対照的に、通訳の産物は発話であり、通訳された数秒後には物理的に消えてしまう上、特定の時に、特定の場所に集ったきわめて限られた数の聴衆にしか聴いてもらえない。」
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 風が強く吹いている
 今話題の映画と言えば、Michael JacksonのThis is it.だが、箱根駅伝をモチーフにした「風が強く吹いている」も良さそうだ。番宣を見たが、主人公の一人蔵原走(カケル)を演じている林遣都の「走り」を見たとき、本物の駅伝ランナーかと思うほどの美しいフォームだった。見たい映画ではあるが、レンタルでもいいかと思った。
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 jogging
 Running smart leads to running fast, I think. Then, why is it that so small number of runners can ran smart? Probably because they have never see themselves running, I mean, their own running form. And unfortunately, neither have I.
I tried to mimic the running form of "Kakeru", but in vain. In my analysis, I need to raise my thigh to make great strides and keep my head at the same level. With this in mind, I'll run
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 トスカ
 松山での年に一度のオペラ公演が、来月初めにある。今回は、トゥーランドットや蝶々夫人、ラ・ボエームで有名な、プッチーニの「トスカ」。仕事の関係で観に行けないのが残念。
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 Y先生のこと
 東洋医学の研究者であるY先生との出会いは本当に偶然のなせる技としか言いようがない。通勤の車中で聴いたラジオでの軽妙洒脱な語り口と「クロノス」、「カイノス」の話に引き込まれ、その日たまたまあった講演会で直接お会いでき、一週間後には再会できる運びとなったのだ。先生が英語との深い関わりを持っていらっしゃることも、何か不思議な縁を感じずにはいられない。
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 内山節(うちやま たかし)
 ラジオでのY先生の話を聞き、もう15年も前に読んだ一冊の本のことを思い出した。それは、内山節という哲学者の書いた「時間についての十二章」という本だ。帯には次のように書かれている。
 「なぜ私たちは時計の時間にしたがって成長し、時計の時間に縛られながら就職し、定年を迎え、時計の時間に計算されて死ななければならないのか。・・・中略… 私たちには本当はそれ以外の存在の方法がある。そしてそれを見つけ出すには、現代を支配している時空とは別の時間世界を発見しなければならない。・・・」
 Y先生とお会いする前に、あらためて読み返そうと思う。
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 渡植彦太郎先生のこと
 内山節の本にも登場するが、大学で直接指導を受け、先生のご自宅にも遊びに行ったことがある。人間に対する洞察力が鋭かったと、記憶している。
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 nature
 科学雑誌natureのサイトで、各トピックのさわりを英語と日本語で読める。訳さずにそのまま使える英語もあるし、日本語に訳すべき英語もあるが、その判断ができるくらいの専門性は身につける必要があるようだ。
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 nature
 雑誌natureのサイトをブラウジングした。科学の分野に興味があるというわけではなく、知識に優れているわけでもないから読むのは大変だけれど、知らないことが分かるのは楽しいものだ。記事の要約は、日本語と英語で提供されているから意識的に読んでみようと思う。
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 「時間についての十二章」
 人間の存在=時間的存在、時間=絶対的秩序、時間秩序の客観化、時間秩序は絶対的な価値基準、労働時間が商品の価値、労働時間が生み出す価値と商品としての労働力の時間的価値の差

 この本を読めば、「時間に縛られることのない生き方」のヒントが得られるかもしれないと期待したが、結局は「人間の存在もまたこの時間秩序が作り出す構造の中に包み込まれていくしかない…」ということで、求めていた答えは得られなかった。しかし、副産物として「労働力商品としての自分の価値」を考えるきっかけとなった。これまで、自分の英語力の商品的価値など考えてみたこともなかった。いや、考えるのが怖くて避けていた。純粋に英語力だけが商品化されれば、その価値は皆無に近いと思う。貧しい英語力に、指導法や教材などで付加価値を付けることによって何とか商品としての体をなしていただけ。自分の英語力に商品としての価値を生み出すには、どのような英語力が必要なのだろうか。「翻訳力」というのが、私の答えだ。
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 英日通訳
 英文記事をスラッシュ訳→日本語訳を音読5回→再び英文記事をサイトラ
 この手順で通訳練習すると、自己流の訳し方ではなく、news articleらしい質の高い訳ができるようになる。
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 In good shape
 一度体調を崩すと、元にもどすのに時間がかかるようになった。以前はこんなふうではなかった。「以前」というのが何年前なのか、と問われれるとはっきり答えられない。ひょっとしたら、ここ最近はこんなふうだったのかもしれない。歳を取るというのは、つまりこういうことであって、免疫力が低下するというのもその一つの表れなのか。そうなると、無理はせず、もっと身体をいたわらなければならないのだろう。ただ、人が本当にやりたいことは、無理をしないで、いたわりながらではできないことが多いから、ややこしい。
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 学而不思則罔、思而不学則殆
 加藤徹氏の「漢文力」を読んだ。人に勧められて、面白そうなところを抜粋して一気に読んだ。「学び」について、改めて考えさせられた一冊だった。漢文と英語のリズムが酷似していること、一切の無駄がそぎ落とされている漢文の美しさに気付かされた書でもあった。本書で紹介されていたが、幕末の高杉晋作は、「欲捨我短学彼長」(我の短を捨てて、彼の長を学ばんと欲す)とすれば、西洋の列強に負けるはずがないと確信したという。
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 the Government Revitalization Unit
 これが例の「仕分け人」を指す英語で、正確には、行政刷新会議のことだ。仕分けは、budget screening。事業仕分けでは、次の英語がよく見かけられる。
 elimination of unnecessary…, verification of the effect of …, reviewing the cost of …
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 will, can, must
 言語学者の田中茂範氏がオバマ大統領の東京演説を分析した記事を愛媛新聞で読んだ。そこで注目したのがwill, can, mustの三つの助動詞だった。助動詞にスポットを当てた分析はなかなか面白いと思ったが、それよりむしろ、沖縄の普天間問題に触れた部分で、「日米合意は前提であり(our two governments reached on restructuring U.S. forces in Okinawa)、そのことについて両首脳は合意している(We've agreed)。」と発言していたのを読み、日米の温度差を感じずにはいられなかった。
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 翻訳
 私にとって苦手な分野(文学的な描写)の英語と、これは簡単だと思わせて実は…というのを、一つずつ。
 (1) High winds furrowed the sea, flinging curling, spraying waves against the ferry's diving, rising prow.
 (2) He was amazed to see his children's response, because children don't care what they eat.
 (1)は、fling〜against…で、「〜を…に叩きつける」という意味だから、「"curling, spraying wavesを、"diving, rising prow"に叩きつける」と読み解くということ。それぞれの並列されている分詞の間にandでもあると、もう少し分かりやすいとは思う。
 (2)の方は、一見どこが難しいの?って、いぶかしむような文だが、時制に注目されたい。"was amazed"、"don't care"で、主節が過去形、従属節は現在形だ。したがって、
 「彼は子供たちの反応を見て驚いた。というのは、子供が食べるものに無頓着だったからだ。」ではなく、
 「彼は子供たちの反応を見て驚いた。子供は食べるものに無頓着であるはずなのに。」が正解だ。う〜ん、「現在形」恐るべし。
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 ダスティン・ホフマンと出会った街へ
 殆ど人通りのない早朝のロンドン。Cloucester Road stationから、Kenginton Parkに向かう路上で、ダスティン・ホフマンさんと出会ってからもう10年が経つ。あの時は、幸運にも彼の家も見ることができたが、まだロンドンを生活の拠点にしているのだろうか。彼に会えることはもうないだろうが、時間が許せば彼の家も訪れたいと思っている。
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